移調読みの応用について、具体的な例で説明したいと思います。
下記のような譜面があったとします。(Breezin’の主要なメロディです。)

これを手順に従ってギターでの演奏での使い方を解説したいと思います。
1入手した譜面の#や♭の数を数える
この譜面は#が2つあります。
2#や♭の数に対応した「ド」の位置を確認する。

これを参考にすると、#が2つの場合はD Majorスケールとなり、ドは下第1間(ハ長調のレ)の位置となります。

3上記の位置をドと見なして譜面からドレミファを読み取る
すると譜面の音階は、ソ‐ラ‐シ‐ド‐レ‐ミ‐ファ‐ソと読めます。(D Major(下第1間がド)で読むと、ソ‐ラ‐シ‐ド‐レ‐ミ‐ファ‐ソになるということです。)

4ギターの指板で2のドの位置になるフレットが何フレットかを確認する。

下第1間(ハ長調のレ)の音はギターの指板上は、3弦の第7フレットの音になります。ですので、この音を「ド」とみなして指板のドレミファを弾きます。
5 3で読み取ったドレミファを4の位置で弾く。
3で読み取ったドレミファ(音階)は、ソ‐ラ‐シ‐ド‐レ‐ミ‐ファ‐ソなので、4の指板の位置でソ(4弦7FL)‐ラ(4弦9FL)‐シ(3弦6FL)‐ド(3弦7FL)‐レ(3弦9FL)‐ミ(2弦7FL)‐ファ(2弦8FL)‐ソ(2弦10FL)を弾きます。
以上の手順で譜面上の#や♭を気にすることなく、#や♭の数から譜面の調(キィー)を確認し、その調(キィー)で単純にドレミファを読み取って対応するギターの指板の音を出せば、譜面に記された正しい音を弾けることになります。
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