自宅での練習用にRolandのエレドラ(電子ドラム)V-Drums Portable TD-4KPを使っていますが、スネア部分のパッドは、PDX-8を使っています。
中古で購入したPDX-8ですが、最近、普通にスネアショットした時にクロススティックの音が出るようになりました。ネットで調べたところ、センサーコーンが劣化しているとこのような症状が出るようです。
このセンサーコーンの交換とセンサーを交換しました。なお、センサーの部品は秋葉原で50円で購入しました。
Roland PDX-8


PDX-8はメッシュヘッドを使っていて、静寂性と使用感が優れているスネア用の電子ドラムパッドです。
センサーコーンの状況


クロススティックの音が出る原因は、このようにヘッド用のセンサーコーンが劣化したためで、通常は円柱形のコーンがこのように円錐形に変形劣化していました。このようになるとコーンとヘッドとの距離が開くためヘッドの感度が悪くなり、その分強く叩くためクロススティックのセンサーが反応してしまうためだと思います。
センサーコーンの下の丸いセンサーはリムショット・クロススティックを感知するセンサーです。ヘッドセンサーが劣化すると、胴体の振動を感知するこのセンサーがヘッドより先に感知してしまうようです。
ヘッドの裏にはセンサーコーンが張り付いていた跡が丸く黒く見えます。
センサーコーンの剥がしに失敗



このセンサーコーンを綺麗に剥がして新しいセンサーコーンを接着すれば完成ですが、コーンはガッチリとセンサーに張り付いており、コーン部分を剥がす際にセンサー本体とリード線との接続部分のハンダを剥がしてしまいました。
写真は、手持ちのハンダごてでリード線の接着を試みたものですが、容易にはセンサーにハンダ付けはできず、結果としてセンサーを破損してしまいました。
交換用のセンサーの入手(1個50円)

この段階で一度は諦めかけたのですが、ネットで調べたところ、市販のセンサーに交換して成功した事例があったので、ダメ元で試してみることにしました。
ただ、どのセンサーを使えばよいか分からなかったので、とりあえず形と大きさが同じものを探しました。
「圧電センサー」をキィーワードとして調べたところ、秋葉原の部品店(秋月電子通商)で写真の「圧電サウンダ FGT-15T-6.0A1W40」が販売していることが分かりました。
この部品は「圧電サウンダ」とあるように、通常は電圧をかけて音を出す部品ですが、その逆で圧力をかけて電圧が得ることもできるようです。電子ドラムのセンサーはヘッドを叩く衝撃をこのセンサーで電圧に変えて使っているようです。
ただ、この部品がPDX-8の規格に合っているかどうかは不明でしたが、他に種類が無かったため試しに購入しました。
なお、PDX-8に使っているセンサーの大きさは直径が20mmでしたが、20mmの部品が品切れだったので、それより小さい15mmの当部品と一回り大きい27mmの部品の2種類を購入しました。値段は、15mmが一つ50円、27mmは一つ80円という格安価格でした。
15mmのセンサーは一回り小さいのですが、センサーコーンの大きさが20mmでありすっぽり収まるのでこれで試してみることにしました。(結果が良かったため、27mmセンサーは試していません。)
センサーコーンの交換


PDX-8用の交換用センサーコーンはメルカリで販売しており、3個で1200円で入手しました。
ご覧の様に円柱形のスポンジ製で、15mmのセンサーをちょうど覆うように収まりました。
リード線の接続





あとは、センサーから出ているリード線を元のリード線と接続すれば完成です。
この作業は、センサーから出ているリード線がこころもとないため、あまり熱や力をかけずに行いたいと思いました。
秋葉原のケーブル専門の店を覗いていたところ、「インライン スプライシング コネクタ」という部品を勧められました。これは、リード線どうしを挟み込んで接続する部品ですが、ガッチリ接続することが可能で、ハンダの場合に比べて手間や熱を伴わないのでとても簡単に作業することができました。
問題なく使えます
以上がセンサー及びセンサーコーンの交換の記録ですが、結果として問題なく使えました。
若干、音源モジュールで感度等を調整する必要はありましたが、問題なく使えますし使用感も良いです。
電子ドラムのパッドのセンサーを交換することは稀だと思いますが、センサーコーン等を交換する際にセンサーを破損してしまった場合でも、このように格安で修理することができます。
お困りの方は、是非、お試しください。
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