テレポール(ミディアムスケール)

ギター Guitar

ブログを引っ越しました。

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テレポールとは私が勝手に付けた名前ですが、テレキャスターのボディにレスポールタイプのネックを組合わせたものです。ヘッドのペグがギブソンタイプの並び方になっており、スケールもミディアムスケールネックを組合わせました。このギターは完成形に至るまでに幾度か変遷しておりますのでそれをご紹介したいと思います。

ボディ

このボディは、某オークションで5000円で入手したものです。軽量のボディで取り回しが楽である一方、ネックが下がるので立って引くときは注意が必要でした。ブリッジは6WAYスタイル(6弦独立調整型)のサドルで弦はトップローディング(表通し)スタイルでした。この6WAYスタイルのサドルは弦の収まりが悪くガタついたりビビることも多く、後々にオリジナルの3WAYスタイルのブリッジサドルに交換していくことになります。

1番目の組合せ

1番目の組合せは、このボディと某オークションで3000円ほどで入手したネックをそのまま組合わせました。写真では問題無く組みあがっているように見えますが、どうもネックの幅が狭いようで1弦と6弦が弦落ちしてしまうものでした。この原因は、レスポールタイプのネックは幅が狭く、フェンダータイプのブリッジのサドルの幅は広いのが原因であり、弦落ちの問題の解決には通常のレスポールタイプのTune-O-Maticブリッジを使う必要があるのではないかと考えました。

2番目の組合せ(ブリッジ、テールピース交換)

これがレスポールタイプのTune-O-Maticブリッジ、テールピースに交換した状態です。それぞれの弦が独立して調整できるため弦のオクターブ調整が容易でしたが、このタイプのブリッジは弦がビビることも多く使いづらさも感じていました。このギターは所属していたビッグバンドのステージでも使ったことがあり、それを見たお客様から「珍しいギターを使っているがどこのギター?」とお問い合わせもありました。

3番目の組合せ(ネックとブリッジの交換)

2番目ギターでしばらく弾いていましたが、ネックをさらに上質なものと変更することとしました。このネックも某オークションで4700円ほどで入手したBCRickのネックです。以前のネックと比べると細身で丁寧な作りで弾きやすいネックです。しかし、ここで問題が発生しました。このネックは以前のものと比べて薄いため、レスポールタイプのTune-O-Maticブリッジではどうしても弦高が高くなってしまいました。このため、当初についていたフェンダータイプのブリッジに戻してみました。幸いに、ネックは幅は広めであったため弦落ちの心配はなく普通に使えるギターになりましたが、Tune-O-Maticブリッジのテールピースを止める金具の跡は残ってしまいました。

完成形(ブリッジの交換、他)

当初付いていたフェンダーの6WAYタイプのブリッジサドルは弦がビビるという不満があり、また、オリジナルのテレキャスターのブリッジは6WAYタイプではなく3WAYタイプのブリッジが採用されていることもあり、ネットであちこち探して短い3サドルテレキャスターブリッジに交換しました。また、コントロールノブは、つまみをストラトキャスタータイプの数字入りに変更し、さらにセレクターとボリューム・トーンコントロールつまみの位置も逆転しました。これにより、演奏中にセレクターノブに手が当たらずに演奏できるようになりました。

まとめ

このギターを組立てる過程で、ギターのブリッジ構造について多くの体験をしました。レスポールタイプのTune-O-Maticやフェンダーの6WAYブリッジサドルの様に、6つの弦それぞれに調整ができる方が調整上良いと思っていましたが、この場合弦がビビらずにしっかりしたブリッジやサドルにするのは単純ではないことを経験しました。テレキャスターの3WAYブリッジサドルは、6つの弦を独立して調整できないのでオクターブ調整の問題がありますが、演奏時の安定性の面で単純な構造であることや音のサスティーンの面でも優れたブリッジであることを認識しました。

音については、シングルコイルピックアップを使っているにも関わらず、とても大きな音がします。その理由は分からないのですが、ボディが軽量なのが要因かもしれません。また、音色については、良くもなく悪くもなくといった感じがします。

軽量で持ち運びが楽なこともあり、屋外での演奏時にメインに使っています。

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