テレスト(ミディアムスケール)の詳細を見ていきましょう。

ボディ

ボディは某オークションで11000円で落札したました。メーカー等は不明です。見る角度によって木目の見え方が変わります。結構重さがあります。このボディは、複数のネックを取り付けて試しました。この写真は購入時のものでブリッジ回りは綺麗ですが、最終的に完成したものはネックとの取り合い関係でブリッジの位置の調整や交換を何度か経ておりあちこちに穴が空いています。
ネック

ネックも某オークションで9599円で落札したものです。VSTというメーカーのもので、このメーカーはミディアムスケールのネックを専門に作っていたメーカーのようです。ジャズの難しいコードを押さえるのに都合の良いミディアムスケールで良質なネックを探していたので、少々高かったですが入手しました。細目のネックで手になじみ使いやすい良いネックです。
ピックアップ(フロント)
フロントのピックアップは、私が学生時代(昭和50年代)に入手した古い品物で、メーカーはグレコです。当時グレコはフェンダー、ギブソンのコピーを作っていたメーカーでなかなか良質なギターを作っていました。ピックアップの型番はU-4000というもので、当時の値段としてはかなり頑張って購入した記憶があります。購入から数十年もたっておりそれなりに枯れた音がします。


ブリッジ


ブリッジは、当初からボディについていたものは6WAYスタイル(6弦独立調整型)のブリッジサドルで弦もトップローディング(表通し)でしたが、オーソドックスな3WAYスタイルのブリッジサドルに交換し、さらにボディの裏から弦を通すように穴を空けました。今のネックにたどり着くまで複数のネックを取り付けて試した関係で、ブリッジの位置の調整がその都度必要となり、その時に空けた弦通し用の穴が空いています。裏から見ると、これまでに開けた穴がバラバラに空いている状況です。
まとめ
このギターを組立てたことで、ギターの構造について色々勉強になりました。特に、ネックとブリッジとの取り合い関係は重要で、ボディとネックとを別々に入手してそのままねじ止めして組み合わせると、弦がネックの幅にうまく収まらないことが起こります。この場合、6弦がネックの幅ギリギリの位置となった場合、弦が落ちてしまい使えません。また、弦のブリッジへの通し方がトップローディングの場合は、ブリッジプレートが縦に長いためビス止め位置が前後します。このような色々な組み合わせを試した結果、複数の穴がボディに空いてしまいました。
出来上がったギターの使用感はおおむね良好です。ミディアムスケールの細身のネックでとても引きやすいギターに仕上がりました。音は、フロントピックアップがハンバッキングであるため、ファットで太い音がしてジャズ向きのギターになったと思います。リアのピックアップは通常のテレキャスタータイプのシングルコイルタイプなので、シャキッとした音がでます。セレクターをセンターにすると、フロントのハムバッキングとリアのシングルコイルのピックアップの音が混じり、なかなかファンキーなサウンドで気に入っています。
ギター全体の長さ(ネックの頭からボディのテールエンドまでの長さ)は、ネックがミディアムスケールで短いにもかかわらず、ロングスケールネックを付けたフジゲン(後でご紹介します。)と変わらず、そんなにバランスは悪くないと思います。これはネックのヘッドがストラト形状であり少々長いためだからと思います。
ボディとネックの色合いも、同じ濃い木目仕上げであり違和感が無く出来上がったと思います。
コメント