Variax テレは、テレキャスターのボディにVariax Guitarの電子基盤等を組み入れて作ったギターです。オリジナルのVariax 500のボディシェープがどうもしっくりこなかったので作ってみました。

ボディ

この写真は既にネック、ブリッジ、コントロールノブ等を組み込んでありますが、素のボディはグレコのテレキャスターモデルだったようです。塗装があちこち剥げていますが、某オークションで3300円で入手しました。
ネック

ネックはアリアプロIIのネックで、某オークションで3200円で入手したものです。テレキャスター用のネックではありませんが、ヘッドの色がボディの色とほぼ同じクリーム色でコーディネートできています。
Variax guitar 500について


Variax guitarはLine6社が販売しているモデリングギターで、同社の技術により、テレキャスター、ストラトキャスター、レスポール、セミアコ、フルアコ、リッケンバッカー、アコギ、シタールといった様々な音色を瞬時に切り替えて出せるギターです。
色んなギターの音が出せてとても便利でしたが、ボディ形状で腰のあたりがえぐれ過ぎており弾いていてどうもしっくりこず、私のお気入りのテレキャスタータイプのボディで弾いてみたくなりました。ネットを眺めているとVariax guitarの基盤を他のギターに移植している例があったこともあり、テレキャスタータイプボディに移植することとしました。
電子基板、ブリッジ等の移植



元々のVariax guitarの電子基板やコントロールノブ等が収まっている形を参考にして、そのまま基盤等が収まる様にテレキャスター側のボディを削り、微調整しながら組み込みました。Varuaxでは電池駆動できるように電池スペースもありますが、とてもそこまで削る根気が無かったので電池スペースは無く、外部電源のみで駆動する形となりました。
Variax guitarのブリッジは、ピエゾ素子のセンサーが各弦のサドルに組込まれており、ピエゾ素子で得た信号を電子基板に伝えて色々なギターの音色に変換しています。サドル部分はとても繊細でちょっとしたはずみで断線してしまうので慎重な作業が必要でした。
その他


コントロールノブの部分には、通常のテレキャスターのボリューム、トーンのコントロールに加えて、Variax guitarの音色の切り替えノブが付きました。(写真の黒いノブです。)これを回すと色々なギターの音色に変更できます。
フロントピックアップは、万が一演奏中に電源トラブルでモデリング音が出なくなった時のために普通のギターのピックアップを残しました。このピックアップはピックガードに空いているシールドジャック(写真の右側)に直結してあり、ボリューム等も付いていません。非常時にはなんとかこれで対応できると思いますが、ボディシールド等をしていないためとても雑音が多く最悪の場合限定の対策です。
電源アダプタ



Variax guitarは電子基板でモデリングしていますので電源が必須です。Variax guitarに付属の純正電源アダプタは上の写真の様なもので、とても重くてかさばるものでした。なんとかならないかとネットで探していたところ、軽量な電源アダプタを作っている例を見つけました。解説を見てみると、Variax guitarへの電源供給は最終的にはステレオシールドを使っていることが分かりました。
また、Variax Guitarは9Vの電池で駆動することが分かっているため、直流9Vの電気をステレオシールドの片側でギターに直接送ればうまく作動するのではと思い、下の写真のような配線でアダプタを作ってみました。結果として、重くてかさばるオリジナルの電源アダプタを使うことなく、この方式で問題なくVariax Guitarは動いております。
このアダプタについてご質問等がありましたら、お問合せからご照会ください。
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